羽鳥のくせに調子に乗るな!!




「んで、この間のヤツ考えてくれた?」


この間のヤツ?
何の話だ?



………あれって、飾り付けの時か?




「え!? あれは、本気だったの……?」

本気?

は?



何の話だよ…




そう考えてると




「言ったでしょ、
早坂のこと本気だって」













その一言でわかった。




俺は、歩き出して、早坂の肩を寄せる。




「は………?なに、して……」


早坂が、目をバッチリ開けてこっちを見る。



「ちょっと、借りるから」



そう言って、階段まで引っ張って行く。



「は、離してよ……っ、!!」


そんな声が聞こえて、離すと


「なに、すんのよ…!!」


めっちゃ怒ってらっしゃる……。



だけど




あのまんま、2人の会話見てられなかった





俺は、早坂を抱きしめて




「あいつのこと好きになんなよ……」




そう言った。













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