羽鳥のくせに調子に乗るな!!
羽鳥も佐伯くんも変だよ……っ。
どうしたらいいのかわからない私は、
ただボーッとしてるしかなかった。
羽鳥、自分で言っといて覚えてないなんて許せない。
そんなイライラもあるのに
抱きしめられて、
「俺が嫌なんだよ」
そんな事言われたら、どうしたって
許したくなるじゃん。
………何なの、この気持ち。
「………凛桜?」
名前を呼ばれて振り向くと
「のっち……」
のっちが、歩きながら話しかけてきた。