羽鳥のくせに調子に乗るな!!
なんで、アンタがそんな不機嫌になってんの……?
「………」
無言で近づいてくるとソレを奪う。
「ちょ……っ、それは……」
そう言って、羽鳥から奪おうとすると
グイッと抱きしめられた。
「は……? なに、すんの……」
びっくりして、羽鳥を突き飛ばすと
キーホルダーを外に投げ飛ばした。
なに、してんの……?
「………は?」
私は、窓から体を出すとキーホルダーがどこに飛んで行ったのか探す。
「佐伯に買ってもらったやつがそんなに大切かよ。」
私の顔も見ないで、そう言う羽鳥は
なぜか、少しだけ怖かった。