羽鳥のくせに調子に乗るな!!
羽鳥は、ポカーンとこっちを見る。
「シロクマが、アンタに似てたから
買おうと思ったら買ってくれたの。」
普通にそう言ってるけれど、心はドキドキしっぱなしだ。
いつ、笑われるのか。
なんて言われるのか。
なのに、どうしてそう……。
「なんだよ……それ……」
嬉しそうな顔をするの……?
ドキってしちゃうじゃん。
「…だから、大切なのよ」
喉の奥から絞り出した声でそう言うと、
静かに近寄ってきて、小さな声でこう言った。
「ごめん。探してくる」
「え? い、いいっ!!」
私が、全力で拒否すると
少し、ムッとした顔になって
「探すって言ってんだから
探させろよ」
なんて、怒られたので
「あ、ありがと……」
少し、甘えてみることにした。