羽鳥のくせに調子に乗るな!!
だから、こそのっちにはちゃんと話しておきたい。
………グッと拳を握りしめてのっちに顔を向ける。
「あ……っ」
口を開いた瞬間に、ドアがガラッと開いた。
チラっとドアを見ると、そこには羽鳥が立っている。いつも、早い羽鳥が私より遅いなんて珍しい。
ガン見してると、羽鳥がこっちに向かって歩いてきて私の前で止まった。
「これ」
そう言って、私の手のひらに置いたのは昨日のキーホルダー。
少し、汚れてるけどこすった後が残っていて拭いたのかな……?そう思った。
「………ありがとう」
気まずそうに、そう言うといつもの茶化しはなく普通に席に戻って行った。
私が、その姿を眺めてると、のっちに話しかけられた。
「話、あったんじゃないの?」