羽鳥のくせに調子に乗るな!!



そして、お昼頃を食べ終わり、
午後の授業を受けたら放課後になった。


私は、すぐに佐伯くんのそばに行き、
呼び止める。


「は、話があります…」

「なに?」


呼び止めてから、10分。
みんながいない、教室で2人の影。





「この間の告白……。」

私が、そう口にすると

「あ〜、その答え?
ならこの間聞いたけど……?」


きょとんとした顔でそう言う佐伯くんに私は、自分の気持ちを話した。


「ちゃんと、言ってなかったから。
私、今まで自分の気持ち隠してた。
だから、曖昧な返事してごめんなさい。私、佐伯くんとは付き合えません」


私が、ペコっと頭を下げると
少し、はははと笑ってから佐伯くんがこう言った。


「自分の気持ちって言うのは?」





それは……。







「私、羽鳥が好き。」






佐伯くんの目を見て、そう言う。




「ははっ、本当に参っちゃうよ
でも、ホントの気持ち聞けてよかった。これからもクリスマス会の実行委員として友達と仲良くして。」


そう、佐伯くんに言われて私は、「うん」と言った。




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