相合傘〜黒板のジンクス〜


「なんで藤堂さんはそこまで耕祐にこだわるの?」


「は?こだわる?こだわってなんかいないわ!私とコー君は離れられない運命なの!!」



いやいや、だからそれがこだわってるんだってばっ!



「運命なんかにいつまでも縛られてるそんな人生、私だったら嫌だね。藤堂さんは離れられない運命だって言ったけど耕祐自身はそれでいいと思ってるのかな?って考えたことある?藤堂さん。」




「あんたに‥っ、あんたに何がわかるってんだよっ!!」


藤堂さんは拳を振りかぶって私に向かってきた。


やばいっ殴られる⁉︎

私はぎゅっと目を強くつぶった。


ーー

‥ん?


痛くない‥??


ってことは殴られてないの?

< 103 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop