相合傘〜黒板のジンクス〜
「永江勇‥あんた‥っ。」
「なんだよ。」
いつもだと感じない勇の殺気。
勇は藤堂さんを睨みつけている。
「もういいわ‥。佐久間さん、私が言ったことちゃんと守りなさいよね。」
「‥っ。」
そのまま藤堂さんはその場を後にした。
「あ、ありがとね。助けてくれて。」
「いや、別に大したことはしてない。」
「でもなんで、私がここにいるってわかったの?」
1番疑問に思ったところ。
私誰にも教えてないし。
「んー。なんとなく?」
えー。
なんとなくでこんなタイミングよく入ってこれるものなの??
「ふふっ、なにそれー!」
私は無意識に笑った。
「また、笑ってくれたな。」