相合傘〜黒板のジンクス〜
「ふーん。そっか、でもさ前の雪菜に聞いてたら絶対に耕祐を選んでると思うけど今はどっちか分からないんだろ?だったら俺にだって雪菜と付き合える可能性はあるってことだな。」
自信満々の笑みを浮かべる。
なぜ、こんな私を好きになってくれたんだろう?
私のどこを好きになってくれたんだろう?
私、そこまでいい女じゃないのに。
「絶対に雪菜を俺の彼女にするから。だからー。」
「っ‥⁉︎」
勇は私に近づき、おでことおでこを合わせてきた。
そして、少し口角を上げて言った。
「覚悟しとけよ。」
その表情に、言葉に、胸がズキュンとやられたというのは一生涯、私の秘密。