相合傘〜黒板のジンクス〜


それを聞きたくてわざわざこの教室を選んだってこと?


こんな話のために?


「別に、私が誰と付き合おうが耕祐には関係ないことでしょ。」


「なんでだよ!だって俺はお前のことー」


なにを‥なにを言おうと‥っ

それ以上は言わないで‥っ


「やめて!‥耕祐、それ以上は‥言わないで‥‥。」


耕祐の顔色が曇る。

怒っているようだ。


「お前って昔から俺のこと全然わかってないよな。」


「は?何をわかってないっていうのよ。そもそも、耕祐には‥‥藤堂さんがいるでしょ。」
< 155 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop