相合傘〜黒板のジンクス〜
由真は私の顔を見て言った。
「永江が気になるんでしょ。」
「えっ、」
「顔に書いてあるよ。もし、耕祐と藤堂の件が解決して仮に耕祐と藤堂が何もなかったら、自分の気持ちがまた耕祐に向いちゃうんじゃないかって。そう思ってるんでしょ。」
由真はすごいよ‥。
自分自身でもはっきりさせられなかったこの感情を分かっちゃうんだもん。
確かに勇のことが気がかりになる。
今も‥‥耕祐のことが頭から離れない。
あんなことを言われたら普通ではいられないよ。