相合傘〜黒板のジンクス〜
「話ってなに?」
「雪菜‥‥別れよう。」
「‥え‥」
頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。
今‥なんて言った?
「別れよう」?
なんで‥
「ど、どうして?私、なんかした?それとももう私のこと嫌いになった?」
取り乱す私に対して勇は怖いくらい冷静だった。
まるで、こうなることを前から考えていたかのように。
「別に、どこが悪いとかはないし、雪菜のことは好きだよ。」
「私だって好きだよ!だったら‥」
「でも、雪菜の中にはまだ耕祐がいるだろ?」
心が騒いだ
なんで‥わかってるの
絶対にわからないように悟られないように十分気をつけてたのに。