相合傘〜黒板のジンクス〜
足の震えが止まらない。
「耕祐‥言いたいことが‥あるの‥」
「っ‥‥俺はないよ。」
ないってなによ‥
耕祐の声は低く冷たかった。
「耕祐は無くても私はあるから。‥‥耕祐、私、耕祐のことが好きです。ずっと前から好きでした。」
「はっ?だって雪菜、勇と‥‥」
「さっき別れた。」
「おい、別れたって‥」
「気持ち変わるの早すぎって思ったでしょ。でもね、ほんとはずっと耕祐のことが好きだった。藤堂さんとのことがあって気持ちずっと抑えてきたの。でもやっぱり無理で、さっき勇に言われたの。自分の気持ち正直になれって‥だからっ‥‥っっ!」