相合傘〜黒板のジンクス〜
由真が指差す方を見ると
耕佑がいた
ああー。来てしまった
ど、どど、どうしよう
どうやって話そう
まずはおはよう?
それとも違う話題を振る?
やっぱり昨日のことがあるから色々と考えちゃうよー
「ゆっ雪菜‥」
由真の顔が引きつってる
しかも、耕佑がどんどん近づいてくる
そりゃ、耕助の席は私の斜め後ろだもんね
だけど‥
ひゃー!
手に汗が‥
きっきた。
いつも通り、いつも通り
「おっ、おはよー!」
「‥‥ぉぅ。」
1度目をそらして私のほうを見ない
いつもだったら「おう!はよ!」って元気よく言ってくれて私を馬鹿にしてくるのに‥
調子狂うな
なんか、耕佑と私の間に
隙間を感じる