相合傘〜黒板のジンクス〜
「うん‥少しね‥ちょっと引っかかることがあって‥」
由真は〈うんうん〉と頷きながら私の机にお弁当を置いて私と向かい合うように座った
「藤堂さんなんか耕祐と知り合いみたいだったね。親しそうだったし‥雪菜はそこが引っかかるんでしょ?」
優しく私のことを分かろうとしてくれる
私のことを自分のことのように真剣に考えてくれる
こんなにいい友達はいないよ
由真ありがとね
「あのね、藤堂さんが言ったの『この学校に来たのは耕祐がいるから、また耕助の隣にいたいから』って言ってたの。それが‥すごい気になって‥」