相合傘〜黒板のジンクス〜
永江勇が私の頭を優しくポンポンと叩いた
「え‥?」
「さっきは言い方がきつかったな。泣いてる女をそのまま放置するわけにはいかないだろ。それに耕祐が大切にしてる人‥みたいだしな」
耳を疑うような言葉を聞き私は勢いよく頭を上げた
永江勇は最初びっくりした表情を見せたがその後苦笑いをした
「なんで‥耕祐が大切にしてる人みたいだなんて思ったの?」
その理由が知りたい
「さっき話したように直接耕祐と会った時は家の場所だけ教えてくれた。だけどその後ラインがきてさ[そいつは俺の大切な人だから絶対に家まで送ってくれ]ってさ」