相合傘〜黒板のジンクス〜
「むっむりむりむりっ!!」
頭を左右に振る
まだあんまり永江勇のこと知らないし‥
知らなくてもゆっ勇って呼ぶことぐらいはできるんだろうけど‥
やっぱりそれはさすがに今の私にはできないよ‥‥。
「無理。雪菜に拒否権はない」
「はっ⁉︎」
私がびっくりしたのは拒否権がないことじゃなくて名前を呼ばれたからだ。
びっくりして目がおっきく開いた
「今にも目が飛び出そうだな。ははっ!」
「う〜っ。笑い事じゃないっての!」
「なら、俺のこと勇って呼べ。そのぐらい簡単なことだろ?」
バカが!
簡単なわけあるか
緊張しちゃうんだよ
何でかわかんないけど‥
「ほら早く」