運命の人。~俺様教師と秘密の恋~

「そっか、
いつもの四人がグループになったんだ」

「うん、遠足みたいで楽しみだよね」



いつもの帰り道、
薄暗い道を将人と手を繋いで歩きながら今日のHRの報告をする。


「将人のクラスは?もう決めた?」

「うんうちはユメの学年より1週間早く行くからもう決まってるよ。
イツメンとマネージャーと一緒だよ」

「そうなんだぁ」


マネージャー、木下和佳奈ちゃん。


(ああいう元気な子に取られちゃうよ?)



いつか里佳に言われた言葉を思い出して胸がトクンと跳ねた。



「ユメ?」


いきなり静かになった私を不思議に思ったのか将人が私の顔を覗き込んできて

はっと我にかえって笑顔を作る。



「ううん、何でもない!
明日の放課後皆でお菓子買いに行くんだ」

「あはは 子供か!」



心の中を悟られないように笑顔で話を続けてぎゅうっと将人の手を握った。
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