運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
「飴あったの。食べる?」
手の平に2つ取り出して陽一に渡そうとしたけど陽一は首を振って断った。
「じゃあ私一人で食べるもん」
陽一が側にいて安心しきった私は
飴を口に含み満面の笑みを浮かべた。
「~~♪」
あんなに怖かった森も
陽一が居るだけで
少しも怖くなくなった。
あとは明日陽一と一緒に
皆と合流するだけ。
「………あ~あ、
せっかくいい先生の皮
被ろうと思ったのによ」
「え?」
ボソッと呟いた陽一は
そのまま私の頭を掴み引き寄せた。
「……陽…っ」
「こんなに頑張って
お前みつけたんだ。
今からご褒美貰おうかな」
…次の瞬間
陽一と私の口の中で飴が転がって
「………甘いな」
甘くて優しいキスを受けた。