運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
4
親睦ウォーキングが終わって2日後。
足の痛みはまだあるから
無理はしないように、
ゆっくりとした足取りで登校した。
将人は凄く心配してくれていて、
会った瞬間強く抱き締めてくれた。
【距離をおきたい】なんて
とても言えなくて…。
『あっ篠崎さんが来た!』
『ねぇねぇ
聞きたいことあるんだけど~』
「ぇ、な、何?」
教室に入った途端、
普段あまり会話しない子達に
囲まれてしまった。
『横山将人くんって
篠崎さんの彼氏だよね?』
『マネージャーとも
付き合ってるってほんと?』
『なんか親睦ウォーキングの時
キスしてたらしいよ』
後輩だけど将人はサッカーのエースで女子に人気だからか次々に質問攻めにされて。
「篠崎先輩」
私の名前を呼んで
質問の嵐を一気に止めたのは
木下和佳奈ちゃん、
その噂のマネージャーだった。
「話があるんです。
朝のHRが始まるまでの間
ちょっといいですか?」
木下さんはペコリと頭を下げると
そのまま私を裏庭へと連れ出した。