運命の人。~俺様教師と秘密の恋~

親睦ウォーキングが終わって2日後。



足の痛みはまだあるから
無理はしないように、
ゆっくりとした足取りで登校した。





将人は凄く心配してくれていて、
会った瞬間強く抱き締めてくれた。


【距離をおきたい】なんて
とても言えなくて…。





『あっ篠崎さんが来た!』

『ねぇねぇ
聞きたいことあるんだけど~』


「ぇ、な、何?」



教室に入った途端、

普段あまり会話しない子達に
囲まれてしまった。



『横山将人くんって
篠崎さんの彼氏だよね?』

『マネージャーとも
付き合ってるってほんと?』

『なんか親睦ウォーキングの時
キスしてたらしいよ』



後輩だけど将人はサッカーのエースで女子に人気だからか次々に質問攻めにされて。




「篠崎先輩」




私の名前を呼んで
質問の嵐を一気に止めたのは

木下和佳奈ちゃん、
その噂のマネージャーだった。



「話があるんです。

朝のHRが始まるまでの間
ちょっといいですか?」




木下さんはペコリと頭を下げると

そのまま私を裏庭へと連れ出した。

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