運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
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数日が経って、
あれから将人とは今まで通り、
でも友達以上恋人未満の関係になった。
将人はどこまでも優しくて、
今までと変わらず話しかけてくれて、すごく救われた。
私が悪いのに、
それでも
【笑って】
そう言ってくれた将人のおかげで
私の心は少し穏やかになれた。
そして、
天気は快晴、今日は体育祭。
「親睦ウォークの10日後に
体育祭とかありえなーい。
しかもこれ終わったら
来週から実力テストだし。
頭いっぱいいっぱいだよ~」
暑い日差しの照りつける中、
里佳が隣でブーブーと
陽一に文句を言ってる。
「俺に言うな、
俺が決めたわけじゃねーから。
おう篠崎、
お前は足まだ完治してねぇんだから無理するなよ」
陽一は里佳の隣の私をさりげなく気遣うと怠そうに職員用テントに歩いていって
「篠崎~、足平気か?」
陽一と入れ違いで今度は
功太くんが私の足を気遣ってくれた。
「うん、
走ったりはまだできないけど
玉入れにだけは出ることにしたよ。
功太くんは?」
「俺はリレーと100mと借り物競争だよ。
この後すぐ借り物だし拓も出るから篠崎も里佳ちゃんと見ててよ」
(借り物競争に出る方は、
集合してください)
「あ、呼ばれた、じゃあな」
放送を聞いた功太くんは私達に軽く手を振ると集合場所に向かっていって。
「ユメ、クラスのとこに戻って拓達見てよっか」
「うん!」
私達も見学するため少し足早に移動を始めた。