運命の人。~俺様教師と秘密の恋~

「ユメー!
さっきなんで数学のタコちゃん連れてったか拓に聞いてきたよー!

【髪の毛が薄い人】って書いてあったんだって!!」


バタバタと里佳が私達の元に来ると、
キラキラした目で教えてくれた。



「確かに、薄いっていうかもう残念なくらいにしか生えてないよねタコちゃんって!」



「里佳、大きい声でまた一言多い~」


みんなで笑いあっていると
今度は玉入れの集合がかかった。



「あ、私だ。

行ってくるね」

「無理しないでね?」


二人に挨拶をして集合場所にゆっくりと向かう。



ゆっくり歩いていく私を見届けてから、

里佳は功太くんの手を掴むと、
さっき彼が落としたと言っていた筈の紙を渡した。



「さっきユメ攫ってく時
この紙落としてったよ」


「あちゃ~、中、見た?」



「あの子今将人くんとも距離おいてるから奪うなら今がチャンスなんじゃない?」



掌に返された紙の中には


【恋人or好きな人】の文字があった。



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