運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
ザー…


さっきジュースが染み込んだスカートを念入りにトイレで染み抜きして。


「よかった大丈夫そう」


ふう、とひと息ついてさっきの功太くんの言葉を思い返した。


【別れた】とか
功太くんに言ってなかったのに、
やっぱりまた噂になってるのかなぁ。


「…部屋に戻ろ…」


スカートを整えてから部屋に戻ると里佳が今度はアニソンを歌っていた。






…数時間後、

会計を済ませて外に出るとあたりはすっかり暗くなっていて、功太くんが送ってくれる事になった。


「家こっちだったよな」


トコトコと隣を歩いてると
功太くんが口を開いた。


「話の続きなんだけどさ、
篠崎、今フリーとか?」


「距離おいてるだけだから…
フリーってわけじゃない、と思う…」


「なんで距離おいたの?」


「ホントの好きがどんなかわからなくて…誰を本気で好きなのか…ってゆーか何でそんなこと聞くの?」


珍しく功太が次々聞いてくる質問に反射的に答えてしまって、なんか恥ずかしくて逆に問いかけた。

すると


「彼氏と他の誰かで悩んでるなら、
選択肢に俺のことも入れて欲しいと思って。

篠崎の事が好きなんだ。」




真剣な表情で私を見た。


その目を見て驚いた私の足は
無意識に止まっていた。

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