運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
「わ、私功太くんのこと
そんな風に見たことなくてっ
…えっと、本気?」
「ハハッ、篠崎、挙動不信」
そんなこと言われたって
こんなこと何度もあったことないし
慣れてないから
どうしたらいいかわかんないよ!!
手をバタバタさせて落ち着かない私を見て、功太くんがクスクス笑う。
「友達としか見てないのは分かってる。
だから今週の土曜日、デートしようよ」
いつものふわっとしたイメージとは全然違って積極的で、言われるがままデートすることになってしまった。
「へぇ。
コクられたんだ」
次の日報告しても
里佳は全く驚いてなくて。
「まぁ私、そのために
昨日カラオケにみんな誘ったんだけどね」
「え、もしかして知ってたの?」
「てか、将人くんと距離おいてるって教えたの私だし。
ユメの事ずっと前から好きだったみたいだし功太良い奴だよ~
前向きに考えてみたら?
あんた最近元気なかったし、
一度同級生と付き合ってみても良いんじゃないかな?」
「そんな他人事だと思って…」
私はすでに頭がパンクしそうだよ…。
何だか楽しそうな里佳を横目に
成す統べなく机に突っ伏した。