運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
「目を閉じて誰の顔が浮かぶ?
俺の顔?彼氏の顔?
……それとも…」
功太くんの目が真っ直ぐ私を見ていて
心全てを見透かされているようで
少しだけ怖い。
「功太くん…」
「そのぬいぐるみ、
似てるって言っただろ?
チンアナゴって、
警戒心強くて怖がりで、
すぐ自分が作った穴に隠れるんだって。
…篠崎と一緒だよな」
功太くんは少し笑顔で更に続けた。
「周りの目ばっかり気にしてないで
自分の殻から出てみたら
今よりスッキリするんじゃない?」