運命の人。~俺様教師と秘密の恋~

前した時より熱いキスに
頭がクラクラする。



「お前すぐ言うこと聞いて
マジ可愛いなぁ。

風邪じゃなければヤッてたわ」


お互いの唇が離れた瞬間、
クシャクシャの人懐こい笑顔で笑うから恥ずかしすぎて目をそらした。


「もう知らない!
陽一のばか!!」

「ユメ…
もうちょっとここに居ろよ」



私の手を掴むといつもの
命令口調で言う。


でもその声は
いつもより少しだけ弱く感じて


手を振りほどくことができなくて

ベッドの横にぺたんと座り込んだ。




「…ちょっとだけだからね」



……いつもそう。

偉そうに命令口調で言われて、


でもその声は優しくて、
その言葉に逆らうことができない。






陽一の隣が、

陽一の香りの中が




居心地のいい

今も昔も

私の安心できる場所だった。





遠回りしたけど

ようやくそれに気がついたんだ。








昨日あまり寝ていなかったからか、

そんなことを考えながら

そのまま寝てしまった。

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