運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
「…ん…あれ…
いつの間にか寝ちゃった…
帰らないと…」
近くにおいてあったスマホを見ると
もう夜になっていて。
随分寝たことに驚いて起きあがると
力強い腕の中に引っ張られて
ベッドの上にのしかかってしまった。
「…陽一?
…起きてるの…?」
陽一の腕の中から
話しかけても応答はない。
そのまま眠っている陽一の額に手を当て、熱を計った。
「よかった…
ちょっと下がったみたい」
私は将人と付き合ってたのに
どうしていつも本気で
この腕を振り解けなかったんだろう。
いつからこの人を
好きになっていたんだろう。
眠っている陽一の頬に触れながら
寝顔を見つめていると
陽一が目を覚ました。
「あ、ごめん起こした?
もう私帰……」
最後まで言う前に抱きしめられると
そのまま唇を奪われた。
「楽になってきたから
あとはお前が汗をかかせて
一気に治してくれんだろ?」
「そんな事言ってな…」
陽一は狼狽える私にお構いなしに
まだ少し熱い唇で
私にキスの雨を降らせ始めた。