運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
何度も何度もキスの雨が降り注ぐ。
熱くて
甘くて
頭がくらくらして
何も考えられなくなる。
「……陽一」
今なら、言えそう……。
陽一に
貴方の事が好きだって。
「……ユメ」
その時
近くに置いてあった陽一の
スマホの着信音が鳴った。
その光る画面からは
【小宮美月】の名前が見えた。
…昔の恋人…
陽一に…愛された人。
その名前に
一気に現実に引き戻されたような気がして
「嫌…!
小宮先生の事なんて、考えないで…っ」
無我夢中で
苦しくなる位陽一を抱きしめた。
…昔、
ううん今も付き合っているのかもしれない。
こんなに近くにいるのに
私にキスをくれるのに
陽一の頭の中には今も小宮先生が
居るのかもしれないと
考えただけで苦しくて。
「将人が居んのに俺にもヤキモチか?
贅沢な女だな」
「違っ……」
陽一にまだ別れたことを伝えてない、
伝えようとしてもその言葉はまた熱いキスで遮られて。
そして陽一は私の目の前で
小宮先生からの電話を取った。