運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
髪を撫でられている感触を感じて目を覚ますと、隣には優しい瞳で私を見つめる陽一の姿があった。



「よう、起きたか。
俺のことが大好きなユメちゃん?」

「な、何その言い方」



慌てて体を起こすと陽一に
腕枕をされていたことに気がついて。


「何今更赤くなってんの」


昨夜の事を思い出して
無性に恥ずかしい!!

必死に毛布にくるまって
陽一に背を向けた。



「無理矢理ヤった俺を好きになるとか、
物好きなやつだな」


「……私もそう思う。

でも犯されても、
将人に対して罪悪感はあっても、
陽一を恨んだり憎んだりは一切しなかった」


確かに、
自分でもなんでだろうと思う。


多分きっと、
幼い頃からずっと好きだったんだ。

こんなめちゃくちゃな陽一の事。



この気持ちに素直になってみたら
凄くスッキリして

視界が明るくなった気がする。

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