運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
「篠崎おはよ」
何も言わない私の隣に来た
功太くんが挨拶をしてくれて
「おはよう」
それがいつも通りですごく嬉しい。
「あれ、
功太くんおはよう。」
「里佳ちゃん俺振られたんだ。
だからあんまり篠崎に聞かないで悲しいから」
さっきの会話を聞いてたのか
功太くんはさらっと里佳にそう言って。
「え、そーなの?
私功太くん神推しだったんだよ?
二人なら絶対いいカップルになれると思ったのに」
里佳が残念そうに肩を落として
何となく申し訳ない気持ちになってしまう。
「じゃぁユメは結局
将人くんと元サヤに戻ったんだね~」
「それが将人とも別れて…」
「え、ほんと?」
恐る恐る言った言葉に
里佳と一緒に功太くんも
驚いてる。
「あ、あの……ね?」
「じゃあユメはホントは誰が…」
「おーい、
いい加減HR始めんぞ席につけ~」
いつの間にか教室には陽一がいて
もうチャイムが鳴っていたことに気がついた。
「また後で話すねっ」
陽一を見て軽く頬を染めた私の表情を見て、里佳はすべてを理解した。