運命の人。~俺様教師と秘密の恋~
しばらくして、自分の身体の違和感に気がついて目を覚ました。


暗闇の中ベッドの軋む音が聞こえてくる。


「…将人?」


掛けられた布団の中では身体を触れられている感触があって。


「将人ダメだょ…
ここは陽兄ちゃんの部屋…っ…」


とっさに出てきた言葉を最後まで発する前にキスで唇を塞がれてしまった。


「……っ……」


普段は淡泊な将人が人の部屋でこんなことするなんて…まだ酔ってるのかな、なんて冷静に思いながらも、
陽一の部屋で陽一の匂いしか感じなくて頭がクラクラしてくる。



「…将人…っ」


別の部屋にいる陽一に気付かれないように自分の手で必死に口を塞いで将人を精一杯受け入れる。


頭が徐々に沸騰してされるがままになる。


上り詰めていく身体が救いを求めて
私の身体に触れる腕を引き寄せ
無我夢中で抱きついた。


「…将人っ………」




暗闇に慣れてきた目で私を抱き締める将人を見つめたその瞬間、


身体中の熱が一気に引いていくのがわかった。

だって目の前には
別の部屋に居ると思っていた陽一が居たから。


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