隣の猫くん
恋愛感情というもの
あれから一週間ちょっと経って、足はもうすっかり治った
「愛優ちゃん!一年の子が呼んでるよ!」
「え?」
ドアの方を見ると、知らない男の子
私、一年生に知ってる子居ないんだけどどうしたのかな?
とりあえず行ってみる
「どうしたの?」
うわぁ….何か元気な子犬みたいな子
「七瀬 愛優先輩ですよね?ちょっとついて来て下さい!」
「うん、いいよ」
あんな真っ直ぐな瞳で見られたら断れないでしょ
連れて来られたのは誰も居ない中庭
「あ、俺1年4組の藍原 玲っていいます。単刀直入に言います…俺、七瀬先輩が好きです!」
へ??す、好き?
「もちろん友達同士とかの好きとは、違いますよ?」
えっと、何て言えばいいんだろう
「私は、君の事全然知らないから振ることも好きとも言えない」
「あはは!そう言うと思ってました。まずは、俺の事知って下さい!それじゃ今日は帰ります!」
「あ、うん!バイバイ」
軽く手を振ると、藍原くんは大きく手を振り返した