隣の猫くん



パァっと明るくなる顔






「七瀬先輩!今から行こうと思ってたとこなんですよ!」






満面の笑みの藍原くん






「珍しいですね!どうしたんですか?」






「あ、うん…」






教室の子達の視線が集まる






藍原くんは、多分このクラスのアイドル的存在なんだと思う






「ちょっと来てもらっていい?」






「良いですよ」






優しい笑顔の藍原くん





胸が苦しい






初めて知った…





好きって色んな意味があるんだと






そして、好きという言葉は時に人を傷つけてしまう






今から私は、藍原くんを傷つけてしまうだろう






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