かすみ草の恋 番外編
名もない傍観者のつぶやき2
俺の性別は男
見た目から何からが
全て並みのごくごく普通の男だ。


K大学という大きな大学へ通っている。
生徒は2千人を超え
数多くの学部が存在する。


俺は情報処理科コースの2年になる。
この学部は短期コースなので
今年でこの学部は卒業するが
この分野の教師になりたいと思ってるので、そのまま大学には残る予定だ。


まぁ、俺の話はこれくらいにしておく。


この大学へ入学して間も無い頃
うちの学部には普通では考えられないくらい可愛い女の子がいたんだ…


色素の薄いふわっふわの髪の毛で
目がパッチリと大きくて
色白の小柄な女の子。


フランス人形みたいに可愛い子


パーッと派手やかな太陽みたいに
綺麗な子。


小さい身体で、いつも男たちの
視線を独り占めにしてるから
女からの嫉妬の対象になっていたけど
嫌がらせを受けても全く動じない子。
逆にエネルギーすら感じる。
背中に赤いオーラを放っているような…


その子の名前は山田凛花。


こんな可愛い子を見た事がなかった俺は
毎日その子と同じ空気が吸えるだけで
幸せだったのに…


冬休みが終わり
3学期が始まってからは一度も来なくなった。


一度も会話する事も出来ないまま
俺の小さな恋心は燃え上がる前に鎮火してしまった…









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