シュガーポット
俺たちは病室に戻った。
そこには恵梨奈と唯がいて。
泣いていた姿はもうどこにもなかった。
「なぁ、恵梨奈、唯。」
京に掛けられた声に顔をあげる二人。
「真実を....教えてくれ。」
京は、俺に向けたあの力強い眼差しを向
け、まっすぐにそう言った。
「京....?」
「頼む!もう迷惑なんてかけてらんねぇん
だよ....」
頭を下げる京。
「やだ!顔あげてよ!別に私達は教える
よ!?京が、いいなら....」