俺様彼女

三木は自転車の後ろに乗り、黙々と話し始めた。

「この前届いたラック組み立てて〜…あのオンボロ机捨てたいんだよな」

「…お部屋大改造?」

「模様替えだアホ!」

部屋に男連れ込む?お前のがアホだ。

お前にその気がなくても少なからず期待したんだぞ!

「なぁ川辺」

「今度は何だよ」

「……期待…したか?」

ゴン!

「わわわ!貴様ハンドルに頭ぶつけるとか危ないだろ!」

三木のおかしな発言のせいで俺は思いっきりハンドルに頭をぶつけた。

「いたい…」

「当たり前だ!大体お前は動揺しすぎなんだ」

後ろのくすくすと笑う声がだんだん大きくなり爆笑へと変わる。

うぜー…

「残念だが私はそういう気はないんでなぁ」

「知ってます!」

見透かされてたのかよ!
俺は顔をひきつらせておでこをさすった。
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