俺様彼女
おばさんは笑顔で俺を見送り、俺は三木に連れられるがままに部屋へ向かった。
「…殺風景な部屋」
「それを今から貴様が変えるんだ」
えー?!
やっぱり模様替えというよりお部屋大改造じゃん!
「まず…このラックを組み立てよう」
「説明書これか?」
「そうだ。私はこの机を解体するかな…」
俺たちは黙々と作業を続ける。
「次に貴様が来るときにはきっとかわいい部屋になってるぞ」
「かわいいってどんな風に?」
「カピバラのぬいぐるみおいたり〜…」
「あぁ!あの、のすのすしてるやつね」
「もで〜んだ!」
何でも良いよ馬鹿野郎。
「のど乾かないか?下でお茶貰ってくる」
「おう頼んだ」
三木は部屋を出て行き、トントンと階段を下りる音が響いた。