俺様彼女
「川辺はやっぱツッコミつまらないな〜」
後ろでくすくす笑う三木に若干イライラしつつも、学校へと急ぐ。
え?
なんでコイツとつき合ってるかって?
…それは後で説明しよう。
「そういえば、明日部活だから朝一緒に行けないわ」
「なんだとっ?!」
「ほい、到着」
俺は三木を降ろして駐輪場へと向かう。
「川辺〜じゃぁ明日の昼お前のおごりなっ!」
「なんで!」
「私の言うことが聞けないのか?!」
ずいっと俺につめよる三木は、ふふんと不敵に微笑んだ。
もはや俺は下僕だ…
コイツはなんで俺とつき合ってるんだ?
「わーったよ!」
そんな疑問を残しつつ、鞄をカゴから持ち上げて校内へと向かう。
「梢〜、川辺くん、おっはよー♪」
「オッス」
声をかけられて後ろを振り向くと、木村と和真がいた。