俺様彼女

「お近くですわ！私は華鳳凰学院ですのよ」

「え゛っ！？生徒全てが超お金持ちってゆー、あのスーパーセレブ高校？！！」

にっこりと上品に微笑んで、彼女はパン！と手を叩いた。

「失礼。私は小野寺菜奈瀬と申します。菜奈瀬とお呼びくださいね♪貴方のお名前は？」

「河辺慎太郎ですけど…」

「素敵なお名前ね」

この人…
しゃべり方が落ち着かない。

なんか三木の言葉づかいが定着してて変な感じになる。

「あの〜そろそろ…」

学校に…

「それでですね、私の家は、あそこにあるんですの」

行かせてくれないですよね〜…

って

家でかっ！！！

「私、脱走して来ちゃいましたの！」

「脱走？！」

なんでお嬢様が脱走を？！

「婚約者の史也さんのツリ目が気に入らないんですのよ…」

それだけっすか！

「え〜っと………ツリ目ふぇち…？」

菜奈瀬…ちゃんはキラキラと目を輝かせて、ついには語り始めた。