俺様彼女
「お〜木村に和真」
「美雪、和真くんオハヨー」
木村 美雪に星野 和真
俺と三木の仲の良い友達だ。
学校ではこの4人で行動することが多い。
「今日も仲良く一緒に登校ですかぁ〜。いいなぁアタシも彼氏欲しいよ、ねっ!和真!」
「俺は別に興味ない」
「まったく和真は〜!」
「美雪、和真くんはゲイだから仕方ない」
ゲイ…?
え、和真まじで?
「違うから」
和真はちらりと俺を見て行った。黒縁眼鏡が良く似合うこと。
てゆか、心読まれたな…
「川辺くん、明日朝練あるからね」
「あぁ、知ってる知ってる」
ちなみに俺の部活はバスケ部です。木村はそのマネージャー。
「じゃぁ和真くんと一緒に登校しよっかな〜」
何を言ってるんだこいつは!和真とはいえ俺が居るだろ、俺が!
「構わないけど」
あ、いいんだ。
うわ〜複雑〜…
三木を見ると満足そうに笑って自転車で迎えに来てね〜!なんて言っている。
「川辺くんも大変だねぇ。どんまいっ!」
木村、分かってたなら止めようよ…
俺はため息を付いて2-4と書いてある教室のドアを開けた。