俺様彼女

「ちっ…しとめられなかった」

「おい菜奈瀬…てめぇ何ぶつけたんだ?」

「あら♪呼び捨てなんて照れますわ〜!そこに置いてあった教科書を投げましたのよ」

ほほほと上品に笑う菜奈瀬の横で、文也があたふたしている。

目障りだ。

「その子…彼女ですか?」

三木を指差して俺を見た菜奈瀬は、まだ笑っている。

「彼女というよりご主人様と下僕だ!」

「彼女ですぅぅぅ!」

三木は、なんだ大声出して…という目で俺を見ている。

「菜奈ちゃん、河辺くんは彼女いるみたいだし、帰ろうよ!」

文也は非常に…

「むぉ、貴様目障りだな」

そうそう三木の言うとおり。

「うううう〜〜〜」

文也はその場に崩れ落ちて泣き始めた。

てゆーか

「頭痛いです…」
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