俺様彼女

要さんは三木を自分に引き寄せた。三木は思いっきり嫌な顔をしている。

「梢と別れなさい」

「断ります」

なんだかんだで三木にベタ惚れなのは俺だ!

要さんに負けるわけにはいかないんだ…

「ほう…では今週の日曜日…華鳳凰の学園祭にくるといい」

「まさか要先輩…!」

奈菜瀬は嘘でしょ!?と言うような顔をしている。

なんなんだ?

「お前には華鳳凰学園祭最終日名物に挑戦してもらう!」

「何だそれって…」

「ふふ…それは来たらのお楽しみだ。それでお前が優勝したら、梢との付き合いを認めてやろう」

「!」

要さんは不敵に微笑んで腕を組む。

「理不尽だね」

和真は視線だけ俺に向けて言った。

理不尽でも俺と三木の未来のために―――…

「その勝負、受けてたちましょう」

「……私は景品か?」

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