俺様彼女
「まさか川辺…私と別れるために?!」
「えっ、俺は三木と別れたくないし!」
「では勝て!」
三木はビシッと俺にそう言うと、要さんを見た。
「川辺が勝ったらいい加減妹離れしてくれ」
自分のため――!?
三木も俺と別れたくないんだなとかちょっと感動したのに!
「二人とも、かえるぞ」
「うん」
和真は本をしまって立ち上がる。
つーかさ…
和真とはなせなかったじゃん…
三木を見ると、すっかりそんなこと忘れた顔をしている。
やっぱりね!
梢ちゃんに振り回されてるよ俺!
仕方ない。
木村のためにも俺がどうにかしよう…