俺様彼女
三木との出会い
「担任になりました〜」
春
俺は二年生になった。
さっきから気になる子がいる。一番後ろの窓側の席の子。
―――三木 梢ちゃん。
女の子らしそうで、非常にタイプだ。
「三木さん、学級委員してくれるかな?」
「構いませんよ」
三木さんはそう言ってにっこり笑った。
「もう1人――…」
「俺やるよ!」
「川辺くん?そうね、君以外にまじめだし。お願いしようかしら」
以外にまじめってなんだよ…
ちらりと三木さんを見ると、目があって微笑んでくれた。
「よろしく、川辺」
……川辺?
「学級委員サボったら、ぶっ飛ばすから」
…ぶっ飛ばす?
みんなはそんな事にも気を止めず、どの委員会入る〜?なんて言って会話を楽しんでいる。
「あ、私は三木梢」
「川辺慎太郎です…」
「慎太郎?名前長いな…」
もしや、俺はとんでもない勘違いをしていたんじゃないだろうか。