俺様彼女
あと5メートル…
負ける……!
ドン!
「は?」
バン!
俺は、屋上の前で尻餅をついて倒れた。
俺の上にはなぜか和真がいる。
なんで?
「三木―――…!!?」
「っ…はぁ…間に合ったぞ」
屋上に最初に立ったのは…
三木だった…?
「負けちゃったか…」
木村は残念そうに俺を見る。
「……痛い」
和真は俺の上から立ち上がって、壁にもたれかかる。
「つーか三木!おまえ何しやがる!」
「貴様がちんたらしてるかだ!」
「なっ…」
「おめでとうございます!」
『は?』
四人は見事にハモって声の主を探した。