なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新選組とわちゃわちゃするお話
土方「なあ、りばてえ?はいつもあんな
感じなのか?」
イーク「いつもではない。
初対面の人とかに会うと、
たまになるだけ。」
総司「いぃく?は大変だね。」
大変ってどういうことだよ。
まあ、いいや。
「ねぇ、リバティが言いにくいなら
”りぃ”とか略して呼んでいいよ。」
土方「そうか?」
イーク「ぼくも”いぃ”でいいよ。」
体を起こして、立ち上がった。
「今日は疲れたし、部屋に戻るね。」
土方「部屋分かるか?」
イーク「大丈夫。」
部屋を出ようとすると、声をかけられた。
土方「おやすみ、りぃ、いぃ。」
少し照れながら土方は言った。
総司「おやすみー」
総司は、にこにこ笑いながら言った。
イーク以外の人に「おやすみ」と
言われたのは何年ぶりだろう。
思わず笑顔があふれた。
「おやすみ!」
イーク「おやすみなさい。」
外は雨はやみ、もう暗くなっていた。
暑くもなく、寒くもない。
先ほど部屋に向かう途中に見た木から、
季節は秋なのだろうとわかった。
夜空に浮かぶ月をちらりと見て、
お互い無言で歩き出した。