なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新選組とわちゃわちゃするお話


土方side



足音が遠ざかり、念のため部屋の周りに
誰もいないことを確認する。


土方「で?
  
   お前はいつまでここにいる気だ?」


総司は胡散臭い笑みを浮かべ、
こちらを見上げた。

総司「いいじゃないですか、別に。

   静かにしてますよぉ。」


総司は一度決めたことはやり遂げないと
すまない性格だ。

これ以上は言っても無駄だと長年の
付き合いから察する。

土方は何回目かわからないため息を吐い
た。





土方「山崎。」

山崎「なんや?」


天井から一人の男が音もなく降りてきた。


土方「あいつらは?」

山崎「島田に任せたわ。」

土方「そうか。」

山崎「んじゃぁ、報告するで。」

土方「ああーーーー」




そこにいたのは、「鬼の副長」の姿。

土方「ーーすべては我ら新選組のためだ」

そんな土方を見て、総司はまた
胡散臭い、妖しい笑みを浮かべた。
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