陽のあたる場所へ


兄の卓也と会うのは、何年振りだろう…

あの日の、龍司の裏切りから始まり、
暫くして卓也が会社を辞めて、姿を消した。



顔を合わせてないのは、龍司が家を出てから。

謝罪のメールに対して、卓也は許す言葉をくれたが、心に燻る想いの大きさは、計り知れなかった事だろう。




もう八年が過ぎた…。


その間、兄は何を考え、何を捨て、何を得て来たのだろう。

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