陽のあたる場所へ
「やっぱり、あんた、思った通りの女だな」
龍司は唇の端で笑うと、沙織の身体を書棚に向き合うように反転させた。
何が起こるのか考える間もなく、後ろから左手で胸を鷲掴みにされた。
そして右手は、スカートの上から太腿をゆっくり焦らすように撫で始める。
「‥あっ‥」
沙織の口から思わず声が漏れる。
スカートの上から撫でていた龍司の右手がだんだん下りて行き、スカートの中にゆっくりと忍び込んで来た。
直接、太腿を撫で、内腿に移動して来た龍司の指先は、ゆっくり蠢くように動く。
「ん‥ん…」
左手の乱暴な動きに翻弄され、右手のわざと的を外したような動きに焦らされ…
沙織は思わず身体を震わせ、声を上げてしまう。
耳元で、龍司が少し笑ったような気がした。