ずっと君を。
この1年は特に真剣に勉強に励んだ。
元々勉強が嫌いではない私でさえ、この年はとても苦しくて辛かった。
途中何度心が折れそうになったことか。
たった1年間だけど、受験勉強に励んでいる間は凄く長いように感じた。
まぁ、こうして受験が終わるとあっという間だった気がしてくるんだけど。
周りでは肩を落として泣いている子、嬉しそうに、でも涙を流している子。友達同士や親子で喜び合っている子。
様々な風景で溢れていた。
私は頬に流れる涙を拭い、記念にと、掲示板の受験番号を携帯に保存する。
そしてそれとともにお母さんにもメールを送った。
「———受かったのか?」
「えっ……?」
不意に後ろから聞こえた懐かしい声に、携帯を手にしたまま思わず振り返る。